紅葉の季節が終わる頃、世間はもう師走。忙しく毎日を過ごす一方、地に落ちた木の葉に季節のはかなさを感じるのが日本人の感性です。あるいは、もう冬の到来を告げる風の音が聞こえているかも知れません。
京都府の冬はとても寒い季節です。冬枯れの雑木林、すっかり葉を落としたプラタナス。京都にはそんな無常で寂しい風景が似合います。冬の景色は好きでない人が多いと思いますが、無常観が根底にある日本人の感性に、冬枯れが訴えかけるのは間違いありません。
冬の京都は、とても物静か。そしてとても寒い時期です。大して雪は積もりませんが、周辺の山々は白くなり、早朝の冷え込みは身体の芯まで凍らせる厳しさがあります。京都は盆地ですから、夏には熱が逃げにくくとても暑く、冬はとても寒くなります。寒気は周辺に流れ出すことなく、いつまでも京都の街に留まります。
当然、お寺めぐりでにぎわう市街も、冬には少なくなり、観光客もこの季節には少なくなり、京都は一時の静けさを取り戻します。
そう、だからこそ冬の京都は美しさひとしお。静かな京都の町並みを堪能したい方にはお奨めの季節が静かな冬です。運が良ければ雪化粧の京都を見ることもできます。純白の雪に覆われた神社仏閣はとても美しく、荘厳です。
そんな京都の冬も、一番寒い時期はそれほど長く続きません。3月ともなれば暦はもう春。お寺や神社の境内には梅の花が満開です。梅宮大社などは、その名が示すとおり梅の木が一杯。閑静な京都の冬は終わり、観光客が戻ってくるのもこの頃です。
◆梅宮大社・公式ページ:http://www.umenomiya.or.jp/
ちなみに管理人は冬が大好き。特に2月の冬枯れの木立を早朝歩くのが大好き。放射冷却の朝、寒さをこらえて空を見上げるとき、生きていることの喜びを実感します。日本人の多くは、冬より夏を好むようですが、冬には冬の美しさがあると思います。