金閣寺には銀閣寺。金もあれば、銀もあるのが京都の魅力。とっていも別段銀閣だからといって、ふんだんに銀を使っているわけではありません。
美術的、哲学的な完成度では金閣寺を上回ると評価される銀閣寺は、金閣寺と並ぶ京都府を代表する建築物です。
京都府の銀閣寺の本体は「慈照寺」の一角にある観音殿。この建物を銀閣と呼び、銀閣を含む慈照寺の寺院全体を銀閣寺と呼びます。要は通称なわけですが、正式な名称である、慈照寺よりも知名度が高いのは、金閣寺と同じですね。
●銀閣寺の紅葉
銀閣寺は金箔をふんだんに使った金閣寺と異なり、銀色をしているわけではありません。実際に銀色であるわけでもなく、渋く地味な作りの銀閣寺は、金閣寺ほど一般受けしないようです。
しかし、美術的な完成度はこちらの方が高いとされ、また、渋好みの日本伝来の美意識をくすぐるせいか、より玄人受けするのが銀閣寺。さらに、この寺院にまつわる歴史的な逸話が数多くあり、日本史や美術史に詳しい人たちの間では、非常に高い人気を誇っています。
少し、風聞される「銀閣」の由来をご紹介しましょう。
- 金閣の金に倣い、銀閣にも銀を使う予定であったところ、創立者の足利義政の資金不足のため、銀箔が貼られることはなかった。
- 施工の途中で義政が亡くなり、そこで計画が変更され、銀箔は貼られなかった。
- そもそも金閣とは無関係な建立であって、後世の人が単に金閣寺にあやかる名を付けた。
まあ、こんなところも金閣寺よりもマニア受けする理由なのですが、ゴージャス好みの欧米人や、中国人、アラブ系など、外国人観光客には一般に受けが悪いようです。
日本人でも関西ではギラギラした光り物を好むと言われますが、やはり銀閣寺のようなワビサビの世界は、外人の理解を超えているのでしょう。
かなり脱線しましたが、京都府の代表的名所である銀閣寺は、金閣寺同様紅葉の名所として知られています。前述の通り、建築物は金閣寺に遠く及ばない地味で小振りなものですが、周りの紅葉と枯れた銀閣の姿は、いかにも日本の秋といった風情です。周囲の植え込みも、紅葉する植物としない植物が混ざって植えられており、緑・赤・黄・橙と錦のコントラストが目に鮮やかです。
◆銀閣寺・公式ページ:http://www.shokoku-ji.or.jp/ginkakuji/