宇治平等院の鳳凰堂は、日本史よりも美術史で習ったことを記憶している人が多いのではないでしょうか?左右シンメトリーに作られた、この建物は横方向の広がりが伸び伸びとしていて、ワタシは初めて実物を見たとき(小学校の修学旅行♪)、バルテノン神殿を連想してしまいました。まあ、横に長く典雅で威風堂々な建物という以外に共通点はありませんが……
京都府を代表する寺院建築は、金閣寺・銀閣寺の名前がポピュラーでが、平等院の鳳凰堂も知名度では劣りません。中世の日本建築とは思えないインパクトが魅力ですが、10円玉のデザインに使用されていることが、知名度と人気の理由と言われています。
●平等院鳳凰堂の紅葉
宇治川のほとりにある平等院は藤原頼通が開基した寺院で、建立は今から千年近く前に遡ります。伽藍の中心となる建物が有名な鳳凰堂。正面から見ると左右に翼を広げた鳳凰のように見えることが、鳳凰堂の名前の由来です。
この鳳凰堂は国宝に指定されており、近年は世界遺産登録も果たしています。さらに堂内に鎮座する木造阿弥陀如来坐像もまた国宝指定を受けています。
平等院鳳凰堂の周辺も、京都の人気紅葉スポットのひとつに数えられています。といっても、鳳凰堂の傍らには木々はなく、阿字池に堂々とした姿を映すのみです。なので、紅葉が鳳凰堂を取り囲んでいるという風景を期待して訪れても残念なことに。
一方、鳳凰堂周辺には紅葉が散在しており、写真マニアが三脚をかついで、鳳凰堂と紅葉のの構図を求めて、撮影スポット探しに行ったりきたり。
平等院は純粋に紅葉のみ楽しむのは不向きな観光スポットですが、その美しい姿を見るだけでもきっと、満足できるのではないでしょうか。鳳凰堂の前にたったら、十円玉のレリーフと実物をぜひ比較してみてください。
◆世界遺産平等院・公式ページ:http://www.byodoin.or.jp/index.html
京都南部一帯は80年代頃から、急速に虫食い状の宅地化が進みました。残念なことに、平等院もこの影響を免れることはなく、10年ほど前近くに建てられたマンションが、今も景観を損ねたままになっています。世界遺産にも指定されるほどの美観を、利益のために台無しにする日本の不動産業と、それを阻止できない法制度って一体なんなのでしょう?